2015年度数学2B試験
こんにちは 数学指導専門プロ家庭教師田中です。
今年のセンター試験も終わりましたが、SNS上で「数学ⅡB」が話題になっているそうで、 受験生からは、「半泣きで数ⅡBを解いてた」「数ⅡBがなければよかった」などの投稿が見受けられた一方で、「難しかったって言ってる人多かったから問題ない」という楽観的なコメントも見受けられたようです。
◆センター試験の数学ⅡBに関するネット上の反応の一部
「数ⅡBがなければよかった」
「半泣きで数ⅡBを解いていた」
「数ⅡBで滅亡悟った」
「数Ⅱは難しかったって言ってる人多かったから問題ない(?)」
「数ⅡBが難しくなってみんなショボンとしとった」
それで、数学ⅡBを解いてみました。第1問から第4問までを解いてみました。第5問は選択する受験生が少ないので解いていません。
計算量が多く大きな字で書きましたがA4用紙で9枚使いました。
平均点70点くらいの問題では、最初の空欄はわかりやすい問題でその結果を使ってしかもある程度詳しい誘導付きでそれ以降を解いていき、行を進むにつれだんだん難しくなっていくというパターンです。
今回の問題は、最初の空欄は解きやすいのですが、あまり誘導がなく自分で導いていかなければ解けないところがあったりします。特に第3問は生徒が苦手な場合分けがあり、問題の意味を式に立てていくことが困難だったように思います。
全体としては比較的早い段階から難しくなっていたため、その段階で正解に達していないとその結果を用いて解くそれ以降の問題は手をつけられないまま終わってしまった生徒が多かったと思います。時間が足りなかったというより、わからないから時間を持て余したしまったという感じでしょうか。
問題は悪問というわけでなく、良い問題が揃っていたと思います。平均点が40点台のようですから、結果としては問題を詰め込み過ぎであり、もう少し誘導を詳しくして問題量を少なくしてあげれば良かったのではないかと思います。
今回は 受験生が特に難しかったといっている第3問を解説します。