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神奈川県立高校 過去問対策

神奈川県立高等学校共通理科過去問研究

今回は神奈川県立高校理科入試問題6.物質の溶け方を解説します。溶解度と濃度の計算に注意して解いていきましょう。


                                   

神奈川県立高校2016年度 理科入試問題 6. 物質の溶け方 問題



ア 解説解答

(ア) [実験]より、40℃の水100gに物質Aを加えてつくった飽和水溶液の温度を80℃まであげると、さらに何gの物質を溶かすことができると考えられるか。その値を書きなさい。なお、水溶液の温度を上げても水の質量は変化しないものとする。
解説
40℃の水100gに物質Aを加えてつくった飽和水溶液なので、表1より、物質Aは64g解けていると考えられる。温度を80℃まであげても水100gの質量はかわらないので、169gまで物質Aを溶かすことができる。したがって さらに 169 - 64 = 105gの物質を溶かすことができる.

答   105g


ウ (ⅰ)(Ⅱ)解説解答


(ウ) (ⅰ)解説解答
(ⅰ) 文中の(X)に、物質Bがすべて溶けたままであると考えられる理由を、前後の語句につながるように20字以内で書きなさい。
解説
混合物Ⅰは物質Aが100g,物質Bが30gの混合物で、物質Aは20℃の水100gに溶ける質量は32g,物質Bは20℃の水100gに溶ける質量は35g。よって物質Aは100 - 32 = 68gが残り、物質Bは全部溶けたままである。

答  20℃に冷却しても、(混合物Ⅰの物質Bの質量は溶解度より小さい)ため  20字


(ウ) (ⅱ)解説解答

(ⅱ) 文中の(Y)に適する値を書きなさい。
解説
混合物Ⅱは物質Aが100g,物質Bが38gの混合物で、物質Aは20℃の水100gに溶ける質量は32g,物質Bは20℃の水100gに溶ける質量は35g。よってすべて溶かして20℃なで冷却すると物質Aが100 - 32 = 68g,物質Bは38 - 35 = 3g混ざった結晶がでてくる。

物質A68gと物質B3gをふたたび100gの水に入れすべて溶かして再び20℃まで冷却すると 物質Aだけが68 - 32 = 36g結晶として出てくる。

答  36g


ウ(Ⅲ) 解説解答


(ⅲ) 文中の(Z)に最も適するものを次の1~4の中から一つ選び、その番号を書きなさい。
1. 20℃以下に冷却する。
2. 20℃に保ちながら水を20g蒸発させる。
3. 40℃に保ちながら水を60g蒸発させる。
4. 60℃に保ちながら水を50g蒸発させる。
解説
混合物Ⅲから物質Bの結晶のみを得る方法

混合物Ⅲ(物質A 32g,物質B 35g)を100gの水にいれよく溶かした後

1. 20℃以下に冷却する。
  20℃の水100gに溶ける物質Aは32g,物質Bは35gなので、A,Bともに結晶はでない。

2. 20℃に保ちながら水を20g蒸発させる。
  20℃の水80gに溶ける物質Aは32×80/100 = 25.6g,物質Bは35×80/100 = 28gなので、A,Bともに結晶がでる。

3. 40℃に保ちながら水を60g蒸発させる。
  40℃の水100-60 = 40gに溶ける物質Aは64×40/100 = 25.6g,物質Bは36×40/100 = 14.4gなのでA,Bともに結晶がでる。

4. 60℃に保ちながら水を50g蒸発させる。
  60℃の水100-50 = 50gに溶ける物質Aは109×50/100 = 54.5g,物質Bは37×50/100 = 18.5gなのでBだけ結晶がでる。
 

答  4

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