神奈川県公立高等学校過去問研究
2018年度神奈川県立高校理科入試問題から問8 気象の変化についての問題を解説します。
グラフから読み取れる情報を基に考えましょう。
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(ア)低気圧の特徴について述べたものとして最も適するものを次の1^4の中から一つ選び、その番号を答えなさい。 1. 中心から周辺に向かって風が吹くため、中心では上昇気流が生じる。 2. 中心から周辺に向かって風が吹くため、中心では下降上昇気流が生じる。 3. 周辺から中心に向かって風が吹くため、中心では上昇気流が生じる。 4. 周辺から中心に向かって風が吹くため、中心では下降上昇気流が生じる。 |
解説解答 |
低気圧は、周りと比べて気圧の低い場所のことである。気圧が低くなるのは上昇気流が発生しているためである。空気が上空に向かって上昇していくのでその分空気の重さが軽くなり周りに比べて気圧が低くなる。よって、地表面では周囲から空気が反時計回りに吹き込んで、その空気が上空に上昇する(上昇気流)と、気圧が下がり、空気が膨張し、気温が下がり露点に達して雲が発生する。つまり、低気圧の中心付近では雲ができやすく、曇りや雨の日が多くなる。 |
答 3 |
(イ) 図から、積乱雲による激しい雨が振り始めたと考えられる時刻の(ⅰ)風向き,(ⅱ)気温や湿度の様子について最も適するものをそれぞれの選択肢の中から一つずつ選び、その番号を答えなさい。 (ⅰ)風向き, 1.南 2. 北 3. 南西 4. 北東 5. 北西 6. 南東 (ⅱ)気温や湿度の様子 1. 気温は約24℃,湿度は約95%であり、雨が降り始めた直後は気温が上昇した。 2. 気温は約29℃,湿度は約75%であり、雨が降り始めた直後は湿度が下降した。 3. 気温は約20℃,湿度は約85%であり、雨が降り始めた直後は湿度が上昇した。 4. 気温は約26℃,湿度は約60%であり、雨が降り始めた直後は気温が上昇した。 5. 気温は約24℃,湿度は約95%であり、雨が降り始めた直後は気温が下降した。 6. 気温は約29℃,湿度は約75%であり、雨が降り始めた直後は気温が下降した。 |
解説 |
積乱雲(雷雲,入道雲):強い上昇気流によって鉛直方向に著しく発達した雲で、雲の高さは10キロメートルを超え、時には成層圏まで達することもある。一つの積乱雲の水平方向の広がりは数キロ~十数キロメートルで、もたらす現象は、30分~1時間程度で局地的な範囲に限られる。積乱雲は、上空に冷たい空気があり、地上には温められた空気の層がある状態(大気の状態が不安定)で発生しやすくなる。暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降しようとするため対流が起きやすくなるからである。 |
積乱雲による激しい雨が振り始めたので、天気は雨,記号は●,直後に気温が急に下降したことから、時刻は6時ころ。図より風向きは北西。気温は約24℃,湿度は95%。 |
答 (ⅰ) 5. (ⅱ) 5. |
解説 |
図より、雨が降っている時間は1日目の16:00~20:00,2日目の6:00~8:00。 低気圧の外側は雨なので、1日目の20:00から2日目の6:00の時間帯に気圧が急に下がっている1。 |
答 1 |
解説 |
温帯低気圧は、温帯地方の暖気と寒気が接したところに発生する低気圧。多くは南東方向に温暖前線,南西方向に寒冷前線をともなう。上空の影響で西から東へ移動する。 |
1日目の1時ごろに雨が降り始めた地域と地域Aとの距離は945km。A地域で弱い雨が降り始めた時間は図から1日目の16:00からなので、16:00 - 1:00 = 15時間でこの前線が移動した距離が945km。 この前線の移動の速さは 945÷15 = 63(km/時) |
答 {X}・・・2, {Y}・・・63 |