桐朋高等学校の2013年度数学入試問題は例年通り大問6題構成で、1.計算3問 2.小問3問 3.文章題(方程式の応用) 4.平面図形(含証明問題) 5.関数 6.立体図形でした。 今回は、2.小問集合3問を解説します。
(1) 二次方程式χ2 - 10χ + 22 = 0 の2つの解を a,b (a<b)とする。このとき b2 - a2 の値を求めよ。 (2) pを3以上の素数とする。自然数4pの全ての正の約数の和が8pであるとき、pの値を求めよ。 (3) 1つのさいころを2回投げて、1回目に出た目の数をa,2回目に出た目の数をbとする。 を小数で表したとき、その小数第1位を四捨五入すると1となる確率を求めよ。
(2) pを3以上の素数とする。自然数4pの全ての正の約数の和が8pであるとき、pの値を求めよ。 解説 4の約数は 1,2,4なので 4pの約数の和は 1 + 2 + 4 + p + 2p + 4p = 8pp = 7 答 7
(3) 1つのさいころを2回投げて、1回目に出た目の数をa,2回目に出た目の数をbとする。 を小数で表したとき、その小数第1位を四捨五入すると1となる確率を求めよ。 解説 0.5×11≦ ab <1.5×115.5 ≦ ab <16.5a = 1 のとき b = 6 1通り a = 2 のとき b = 3,4,5,6 4通り a = 3 のとき b = 2,3,4,5 4通り a = 4 のとき b = 2,3,4 3通り a = 5 のとき b = 2,3 2通り a = 6 のとき b = 1,2 2通り よって 1+4×2+3+2×2=16通り 確率は