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埼玉県立高校 過去問対策

埼玉県立高等学校共通入試問題過去問研究

2017年度埼玉県立高校理科入試問題から今回は4.炭酸水素ナトリウムの加熱実験をを解説します。化学実験の手順や分解してできる物質の性質など問題を解きながら知識を確認しましょう。

埼玉県立高校 化学分野問題  4..炭酸水素ナトリウムの過熱実験

炭酸水素ナトリウム過熱実験

物質の分解

解説解答

問1 解説解答

問1 実験のように1種類の物質が2以上の物質に分かれる化学変化を分解と言います。次のア~エ
の中から分解が起こるものを一つ選び、その記号を答えなさい。

ア エタノールをポリエチレンの袋に入れ、熱湯をかけて加熱する。

イ スチールウールを燃焼させる。

ウ 食塩水を蒸発皿に入れ、ガスバーナーで加熱する。

エ 酸化銀をステンレス皿に入れて、ガスバーナーで加熱する。
解説解答
イ スチールウールを燃焼させる。鉄が酸素と化合して酸化鉄ができる。
    鉄 + 酸素 → 酸化鉄

エ 酸化銀をステンレス皿に入れて、ガスバーナーで加熱する。 酸化銀は熱分解によって銀と酸素に分解する。
    酸化銀 → 銀 + 酸素

答  エ


問2
解説解答
 

問2 実験2で、加熱をやめるときの操作として正しいものを、次のア~エの中から一つ選び、その記号を答えなさい。

ア Xのねじを閉めてからYのねじを閉めて、ガラス管を水の中から取り出す。
イ Yのねじを閉めてからXのねじを閉めて、ガラス管を水の中から取り出す。
ウ ガラス管を水の中から取り出したあと、Xのねじを閉めてからYのねじを閉める。
エ ガラス管を水の中から取り出したあと、Yのねじを閉めてからXのねじを閉める。
解説解答
加熱をやめるまえに、水が逆流して試験管に流れ込まないように、ガラス管を水の中から取り出す。(加熱された試験管が急に冷えて割れるのを防ぐことにつながる。)

ガスバーナーは点火するときはガス調節ねじを開きながら、マッチを近づけ点火し、空気調節ねじを開き空気とガスを混合させ、高温の炎にする。実験が終わったら、空気調節ねじを締め、次にガス調節ねじを締める。

答  ウ


問3
解説解答
 

実験3の結果から、試験管Bに集まった気体は何であったと考えられますか。その気体の名称を書きなさい。
解説解答
「試験管Bに石灰水を入れてよくふったところ、石灰水は白くにごった。」ことから、気体は二酸化炭素。

炭酸水素ナトリウム → 炭酸ナトリウム + 二酸化炭素 + 水

答  二酸化炭素


問4
解説解答
 

問4 実験の4について、塩化コバルト紙は何色から何色に変化したか書きなさい。
解説解答
炭酸水素ナトリウムを熱すると炭酸ナトリウム・二酸化炭素・水の3種類の物質に分解される。
塩化コバルト紙は水に反応すると青色から赤色(桃色)に変わる。

答  青色から赤色に変化した。


問5
解説解答
 

問5  実験で、炭酸水素ナトリウムを加熱したときに起こった化学変化を、化学反応式で表しなさい。
解説解答
化学式


問6
解説解答
 

問6 実験の6について、試験管Dに溶け残りが見られた理由を、調べて分かったことの表を用いて書きなさい。また、溶け残った炭酸水素ナトリウムの質量は何gか求めなさい。
解説解答
試験管Cには、20℃の水10.0gと炭酸ナトリウム1.3gが入っている。表より20℃の水100gに溶ける炭酸ナトリウムの限度は22.1gなので、20℃の水10.0gには炭酸ナトリウムは2.21gまで溶けるので、試験管Cの炭酸ナトリウムは全て溶ける。Dには20℃の水10.0gと炭酸水素ナトリウム1.3gが入っている。表より20℃の水100gに溶ける炭酸水素ナトリウムの限度は9.6gなので、20℃の水10.0gには炭酸水素ナトリウムは0.96gまで溶けるので、試験管Dの炭酸水素ナトリウムは1.3 - 0.96 = 0.34g溶け残る。

答  表より20℃の水100gに溶ける炭酸水素ナトリウムの限度は9.6gなので、20℃の水10.0gには炭酸水素ナトリウムは0.96gまで溶ける。よって試験管Dの炭酸水素ナトリウムは1.3 - 0.96 = 0.34g溶け残る。

溶け残った炭酸水素ナトリウムの質量 0.34g

 


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