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自治医科大学 医学部 化学過去問対策

2014年度 自治医科大学入学試験問題 化学21

こんにちは 医学部受験指導専門プロ家庭教師の田中八郎です。今回は自治医大の2014年度の化学の21番の問題を解説します。有機化学の「有機化合物の分離」の問題を解くにはそれぞれの物資の性質の知識が必要です。このタイプの出題は頻出です。類題をたくさん解いておくことが重要です。

2014年度北里大学 医学部 化学入試問題 

物質の構造式と特徴


物質の構造式と特徴

それぞれの物質の構造式と特徴を確認しましょう。
アニリン アニリン構造式 ・無色油状の物質。

・弱塩基性を示す。

・さらし粉水溶液により赤紫に呈色。
ニトロベンゼン ニトログリセリン構造式
                           
・中性の淡黄色の液体。

・還元してアニリン塩酸塩ができそれを中和してアニリンができる。
トルエン トルエン構造式 ・中性で無色透明の液体。
               
・揮発性がある。
安息香酸 安息香酸構造式 ・水には少ししか溶けない固体。

・酸性の強さは塩酸より弱く、炭酸、フェノールより強い。



解説解答

これらの物質を問題文の通りに操作して分けていくと
自治医科大学医学部化学入試問題

ア:「黒色」が誤り。正しくは「赤紫色」である。
イ:トルエン,ニトロベンゼンについてはただしいが、安息香酸は「液体」ではなく、常温では「固体」であるから誤り。
ウ:炭酸よりも「弱い」酸性ではなく「強い」酸性であるから誤り。
エ:ニトロベンゼンを還元してアニリン塩酸塩ができ、それを中和してアニリンができるから正しい。
オ:どちらも液体であるから、「融点の違い」を利用するのではなく、「沸点の違い」を利用して分離するから誤り。

答   エ
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