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東京女子医科大学 医学部 化学過去問対策

東京女子医科大学医学部過去問研究2010年度化学入試問題2

こんにちは 医学部受験数学・化学・生物指導担当プロ家庭教師の沙野です。

2010年度東京女子医科大学医学部一般入試理科選抜は物理 I・Ⅱ、化学 I・Ⅱ、生物 I・Ⅱ 3科目から2科目選択。

2010年度化学入試問題は 1.小問13問, 2.理論, 3.理論 4.有機 5.有機 の例年通り大問5題構成。

1・2がマークシート 3~5が記述式の解答形式でした。


2007年度以降 内容は少し変わりますが、ほぼこの出題構成です。

2011年度一般入試学科試験日は平成23年1月31日(月)、12月11日現在残り約50日。東京女子医科大学医学部受験生は過去問の出題傾向・設問形式を研究し合格をGETしてください。

今回は 2.理論化学を解説します。

2010年度東京女子医科大学 医学部 化学入試問題 

問題
問題2

東京女子医科大学医学部化学入試問題 解説解答

問14 次の反応式は過マンガン酸イオンとシュウ酸との反応をイオン反応式で示したものである。(a)~(e)には係数が入る。
解答1
(b)と(c)の係数にそれぞれ該当する数の組み合わせを下記のア~カから選べ。
ア   1と14   イ 2と12     ウ 3と10    エ 4と8    オ 5と6    カ 7と2
解説
重要な酸化剤、還元剤の半反応式は全て書き出せますよね? 過マンガン酸カリウムとシュウ酸は頻出題材ですね。それぞれを書いてみると、
解答2

答    オ

問15 下線部①において、濃硫酸を加えずに、過マンガン酸カリウムによる滴定を行うとすればどのようなことが予想されるか。最も適切なものを下記のア~オから選べ。
ア  反応が全く起こらない。
イ  反応液は濃い黒褐色溶液になる。
ウ  気泡が激しく発生する。
エ  酸化マンガン(Ⅳ)の沈殿が生じる。
オ  濃硫酸を加えた場合と変わらない。
解説
酸性溶液中の過マンガン酸カリウムの半反応式はよく目にしますが、中、塩基性の溶液中の半反応式も覚えておきましょう。
解答3

下線部②(滴定前に70℃程度に温めたあと)において、滴定前に温める理由として最も適切なものを下記のア~オから選べ。
ア  硫酸カリウムが沈殿するのを防ぐため。
イ  酸化マンガン(Ⅳ)の生成を防ぐため。
ウ  溶解している酸素を除去するため。
エ  発生する二酸化炭素を除去するため。
オ  反応の速度を速くするため。
解説
常温ではシュウ酸と過マンガン酸カリウムの反応速度はかなり小さいため、温めて反応速度を大きくします。ただし、80℃以上では過マンガン酸カリウムが分解するので、70℃程度に温めます。 よって オ

答    オ

下線部③において、呈色した色と呈色物質との正しい組み合わせを下記のア~キから選べ。
解答4
解説
解答5

答    エ

この実験で用いた過マンガン酸カリウム水溶液の濃度(mol/L)に最も近似する数値を下記のア~キから選べ。
ア   0.02    イ    0.04    ウ   0.06
エ   0.08    オ    0.10    カ   0.12    キ   0.14
解説
問14のイオン反応式より、シュウ酸5に対して過マンガン酸カリウム2が反応します。
解答6

この実験のようにして濃度を決定したかマンガン酸カリウム水溶液を用いて滴定を行うと、その濃度を求めることが出来るものは、次の①~⑤のうちどれか。そのすべてを選んだものをしたのア~コから選べ。
解答7
解説
過マンガン酸カリウムは酸化剤なので、還元剤として働くものを選びます。よって 過酸化水素と鉄(Ⅱ)イオンですから、 コ ③と⑤ となります。

答   コ


過マンガン酸塩滴定、ヨウ素滴定などはよく出題されるので、計算も含めしっかり復習しておきましょう。
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