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久留米大学医学部 過去問研究

久留米大学医学部2016年度化学入試問題

こんにちは 医学部受験指導プロ家庭教師の田中です。

今回は久留米大学2016年度の化学の[1]気体に関する問題を解説します。

(3)の捕集方法に関しては、NH3は上方置換,酸性の気体は 下方置換,その他の気体は水上置換と覚えましょう。



2016年度久留米大学医学部化学入試問題1.気体に関する問題

久留米大学医学部化学入試問題

解説解答


(1) 解説解答

(1) 反応(エ)塩素酸カリウムに少量の酸化マンガン(Ⅳ)を加えて加熱すると、気体Dが発生する。(オ)亜硫酸ナトリウムに希硫酸を加えると、気体Eが発生する。(カ)銅と希硝酸を反応させると、気体Fが発生する。について、それぞれ化学反応式を答えよ。
解説解答
久留米大学医学部塩化カリウムの反応

(2) 解答

(2) 気体Aと気体Cのうち、沸点が高い方を分子式で答えよ。
解説解答
(ア)塩化ナトリウムに濃硫酸を加えて加熱すると、気体Aが発生する。
塩化カリウムと濃硫酸の反応

(ウ) フッ化カルシウムの粉末に濃硫酸を加えて加熱すると、気体Cが発生する。

フッ素カリウムの反応
塩化水素と硫化水素のうち分子同士に水素結合が働く硫化水素の方が沸点が高い。

答  HF

(3) 解答

(3) 気体Cの最も適切な捕集方法を次の(a)~(c)の中から選び、記号で答えよ。(a) 水上置換 (b) 上方置換 (c) 下方置換
解説解答
気体の捕集方法
HF(分子量20)は空気より軽いが、常温では水素結合により二量体(HF)2を形成するので、分子量は空気より大である。また酸性物質は水上置換に適さない。以上から下方置換。

答  b

(4) 解答

(5) 解答

(5) 気体Bと気体Eを反応させた場合の化学反応式を答よ。
解説解答
(イ) 硫化鉄(Ⅱ)に希塩酸を加えると、気体Bが発生する。

硫化鉄の本能

(オ)亜硫酸ナトリウムに希硫酸を加えると、気体Eが発生する。

亜硫酸ナトリウムの反応

希硫酸の反応

(6) 解答

(6) ニトログリセリンは体内に吸収されて分解すると、気体Fを放出する。気体Fには血管を一時的に弛緩させる働きがあるため、ニトログリセリンは狭心症発作の治療薬として使われる。ニトログリセリンの構造式を例にならって答えよ。
解説解答
ニトログリセリンの構造式

(7) 解答

(7) 気体Gの名称を答えよ。また、気体Gは、極性分子が無極性分子か。
解説解答
(キ)  酢酸ナトリウムを水酸化ナトリウムと混合し加熱すると、気体Gが発生する。
酢酸ナトリウムと水酸化ナトリウムの反応
答  名称はメタンで、無極性分子である。
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