明治大学文部日本史入試問題解説
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明治大学文学部2010年度入試問題研究
明治大学文学部過去問研究
2010年度の明治大学文学部日本史入試問題は 例年通りマーク・記述併用の解答形式。出題内容も各時代ごとに満遍なく出されていました。
出題内容はⅠ原始、古代の文化・外交・宗教 Ⅱ 中世の政治・経済 Ⅲ 近世の支配 Ⅳ 近代の条約改正と三国干渉 Ⅴ 近現代の選挙制度。このうち史料問題はⅤでした。
今回はⅣ 近代の条約改正と三国干渉を解説します。
2010年度日本史入試問題
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史料 A解説
出典: 『蹇々録』 陸奥宗光が執筆した甲午農民戦争(東学党の乱)から三国干渉までの外交記録。陸奥の晩年の1892年以降に執筆されたが、外務省の機密文書を引用しているため長く非公開とされ、1929年に初めて公刊された。
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1~5 解説解答
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解説 |
ロシアの進出などの国際的状況においてイギリスの外交姿勢は軟化を示していた時期、山縣有朋内閣で外相青木周蔵は法権の完全回復を目指して交渉をしていたが、1891年(明治24年)の大津事件で青木が辞任に追い込まれた結果、中断を余儀なくされた。第二次伊藤内閣で、陸奥宗光が外相となり、駐英公使の青木周蔵を交渉に当たらせ、1894年(明治27年)の日清戦争直前、ロシア帝国の南下に危機感を募らせていた英国と日英通商航海条約の調印に成功し、治外法権制度を撤廃させた。
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鶏林八道(=朝鮮八道):李氏朝鮮が設置した行政区画。400年以上にわたって同一の区分が用いられたため、「八道」は転じて「朝鮮全土」のことを指す。鶏林八道の危機は東学党の乱(=甲午農民戦争)のこと。
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1 空欄にあてはまる年を西暦で記せ。 |
解答 1894年 |
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2 下線部(ア)の青木公使(青木周蔵)が、1891年に外務大臣を辞職する原因となった事件の名を漢字で記せ。
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解答 大津事件 |
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3 下線部(イ)の条約名を漢字で記せ。 |
解答 日英通商航海条約 |
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4 下線部(イ)の条約によって完全に撤廃された不平等条約の項目のうち、一つを記せ。 |
解答 治外法権 (領事裁判権) |
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5 下線部(ウ)の結果起きた戦争の名を漢字で記せ。 |
解答 日清戦争 |
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6~10 解説解答
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解説 |
下関条約:明治28(1895)年4月17日、伊藤博文首相・陸奥宗光外相の日本全権大使と、清国講和全権大使 李鴻章・李経芳が、下関市内の春帆楼に於いて開催されていた下関講和会議締結された日清戦争の講和条約 |
三国干渉:下関条約締結の結果、日本は、清朝から、清朝の朝鮮に対する「宗主権」放棄、遼東半島・台湾・澎湖諸島の割譲 庫平銀(賠償金)、2億両(テール 約3億円)の支払 新通商条約の締結と最恵国待遇条款、 沙市・重慶・蘇州・杭州の開市・開港、 条約履行の担保として山東半島の威海衛の一時占領等の戦時賠償を獲得した。しかし、シベリアから満州、更には朝鮮半島へと勢力を伸張させたいロシアが独仏と共に日本に対して圧力をかけ、日本は割譲地の内、遼東半島をやむなく清朝に返還(日本はその代償として、3千万両(約4500万円)を獲得)する事となった。
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6 下線部(エ)の結果、日本が清国に返還した地域の名を漢字で記せ。 |
解答 遼東半島 |
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7 下線部(オ)の条約が結ばれた際の、清国全権の氏名を漢字で記せ。 |
解答 李鴻章 |
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8 下線部(オ)の条約により日本が得た賠償金を用いて設立された、官営製鉄所の名を漢字で記せ。 |
解答 官営八幡製鉄所 |
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9 条約改正および三国干渉が行われた当時の日本の総理大臣の氏名を漢字で記せ。 |
解答 伊藤博文 |
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10 『蹇々録 』を著した人物の氏名を漢字で記せ。 |
解答 陸奥宗光 |
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