浦和明の星女子中学校・高等学校過去問対策

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浦和明の星女子中学校合格のための過去問対策

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浦和明の星女子中学校過去問傾向と対策

2024年1月17日 浦和明の星女子中学校から以下の通り発表がありました。

2024 年 1 月 14 日に実施いたしました第 1 回入学試験の社会の試験におきまして、設問 に誤りがあることが判明いたしました。大変ご迷惑をおかけいたしましたこと、お詫び申し 上げます。今後、このようなことがないように再発防止に努めてまいります。 誤りの内容は下記の通りです。 記 Ⅰの問1について、 本問の選択肢(ア)~(エ)には正しいものがありませんでした。 なお、このことにより、8 名を新たに合格といたしました2

浦和明の星女子中学校2024年度第1回社会入試問題1.問1


浦和明の星女子中学校2024年度第1回社会入試問題1.問1 設問の誤りについての解説

(1) 『日本書紀』は奈良時代に成立した日本の歴史書。

よって 奈良時代の様子について述べた説明文として正しいものを選択する設問。

(ア) 浅間山の噴火や冷害なとで全国的な大飢饉が発生し、各地で百姓一揆や打ちこわしがおきた。

浅間山の噴火や冷害などで全国的な大飢饉が発生したのは江戸時代の天明期に発生した天明の大噴火。関東平野一帯は個の噴火による火砕流が大泥流や洪水などにより、きわめて甚大な被害を受け、また。火山灰が直射日光のしょう者を妨げて天候不順を加速させたことから、天明の大飢饉の原因の1つになったとされる。江戸時代の出来事なので誤り。


(イ) 全国の田畑を測量し、耕作者の名前を検地帳に記録したことから、武士と農民の分離が進んだ。

田畑を測量しその面積や教会を検査し、耕作者の名前を検地帳に記録する検地を始めて行った人物は室町時代の武将北条早雲とされている。この検地の方法は指出検地。豊臣秀吉は征服した大名の土地に奉行を送り込んで土地の面積や収穫高、等級、耕作人などを割り出し、この調査の結果をもとに検地帳を作成し、検地帳に記された石高を元に、各大名に軍役負担を命じ、太閤検地は全国津々浦々まで徹底して実行され、秀吉に報告された。太閤検地では土地を耕している人が土地の所有者とされ、年貢は土地の所有者である耕作者が納めることとされたことによって、複雑な荘園制はなくなり、土地の権利や年貢納入のしくみが単純化された。太閤検地と並行して行われた刀狩りや人払令(身分統制令)などによって兵農分離が達成された。
戦国時代末安土桃山時代の出来事なので誤り。


(ウ) 田畑の面積に応じて課せられて調や庸の税や兵役など、農民たちの負担は重いものであった。

奈良時代の税制には租庸調雑徭があり、租とは、田一段につき、二束二把の稲を納める税金で男女ともに負担義務があり、納める稲は収穫の約3%にあたった。庸とは、京での10日間の労役の代わりに布を中央納める税金でした。庸布と呼ばれ二丈六尺(約7.9m)を納入することとされていた。庸は男性のみに納入義務があり、女性には納入義務はなかった。調は朝廷への服属の貢物であり、基本的には繊維製品を納める税だったが、地域の特産品34品目での納入も認められていた。雑徭とは、年60日間を上限に国内の土木工事や国衙の雑用を行う労役。
奈良時代の税制だが、田畑の面積に応じて課せられたのは租であり、調庸雑徭は人頭税である。よって誤り。


(エ) 荘園の持ち主は、税を免れる不輸の権や役人の立ち入るを拒否する不入の権を認めさせた。

平安時代有力貴族たちが広大な荘園を獲得し始めると、自らの荘園も輸租を免除するよう朝廷に圧力をかけ始めた。藤原氏を筆頭に有力貴族たちは、朝廷内での自らの力を利用し、保有する荘園を公式に免税対象にするよう働きかけ税を免除することができる権利のことを「不輸の権」と言う。不入の権は国の役人の立ち入りをことわる権利である。平安時代中期ごろから,この権利けんりを得えた荘園領主に土地を寄進する者が多くなり,とくに政治せいじの実権藤原摂関家に荘園が集中した。
よって 平安時代の出来事なので誤り。

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