女子学院中学校算数過去問研究
2015年度女子学院中学校算数入試問題は 昨年度より大問が1題減り6題構成、総解答数も31から24になりましたが、グラフの読み取り問題が例年より若干難度を上げ、「差のグラフ」に慣れていない生徒は①で手が止まった可能性があります。
今回は 4.旅人算の「差のグラフ」を解説します。
通常 大問は(1)から誘導に従って解いていく場合が多いのですが設問が「□に当てはまる数を入れなさい。」とあるだけなので、どこから解いていくかが、正解への鍵になります。
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2015年度女子学院中学校算数入試問題は 昨年度より大問が1題減り6題構成、総解答数も31から24になりましたが、グラフの読み取り問題が例年より若干難度を上げ、「差のグラフ」に慣れていない生徒は①で手が止まった可能性があります。
今回は 4.旅人算の「差のグラフ」を解説します。
通常 大問は(1)から誘導に従って解いていく場合が多いのですが設問が「□に当てはまる数を入れなさい。」とあるだけなので、どこから解いていくかが、正解への鍵になります。
① 解説解答 |
バスAはJ町を時速36kmで出発し105分後にG町に着くので、JG間の距離①は |
答 ① 63 (km) |
② 解説解答 |
②はバスAがG町に着いたときのバスBがG町から進んだ距離。 |
①より JG間の距離は63km。 |
バスA,Bが同時に出発して67.5分後にはじめて出会うので バスA,Bの速さの和は |
バスAの速さが 時速36kmなので バスBの時速は 56 - 36 = 20 |
バスBがG町を出発後105分間で進む距離は |
答 ② 35km |
③解説解答 |
バスAとバスBがそれぞれJ町,G町を同時に出発して⑤分後までの様子をグラフに表していきましょう |
バスAとバスBの距離の差がOになるのはABが初めてすれ違ったとき(ABの速さの和)。(出発後67.5分後) |
67.5分後から③まではABが離れていく(速さの和)。③から120分まで傾きがゆるかになっているのは、Aが止まってBのみが動いているときで12分後まで。 |
したがって、③はAがG町について15分間休憩する間なので、③=120 - 15 = 105 |
答 ③ 105 |
④解説解答 |
バスBの時速は20kmなので バスBがG町を出発してJ町に到着するのはG町を出発後 |
バスAがG町に到着後15分間停車し、再びJ町に向かって出発した後、バスBはJ町に到着するのでグラフは下図の通り |
④はバスBがJ町に到着した時間なので 189分 |
答 ④ 189(分) |
⑤解説解答 |
バスBがJ町に到着し15分間停車し再びG町に向けて出発したのは 189 + 15 = 204分後 |
バスAがG町を出発したのは120分後なので、204分後にはG町から 204 - 120 = 84分進んだ地点にいる。J町までの距離は時速36kmで 105 - 84 = 21分進む距離が204分後のバスA,B間の距離。したがって バスA,Bが2度目にすれ違うのは、 |
204 + 13.5 = 217.5分後 |
答 ⑤ 217.5(分) |