2020年度開智日本橋学園中学校算数入試問題は例年通り大問5題構成で、出題内容は 1.四則計算5問 2.小問集合5問 3.旅人算 4.平面図形 5.平面図形が出題されました。 今回は 2.小問集合を解説します。場合の数,整数の性質,割合,平面図形など受験生には押さえておきたい出題です。
2. 次の□にあてはまる数を求めなさい。 (1) 場合の数 解説解答 (1) [1] [2] [3] [4]の4枚のカードが1枚ずつあります。これらを並べて4けたの整数を作ると、全部で□通りの整数が作れます。 解説解答 樹形図より 千の位が1のとき6通り,千の位が2,3,4のときもそれぞれ6通りずつなので、4×6 = 24通り 別解 積の公式より 4×3×2×1 = 24 答 24通り (2) 数の性質 解説解答 (2) 1から30までをかけ合わせたとき、末尾には0が□個並びます。 解説解答 10 = 2×5 なので 1から30までに 2の倍数は 30÷2 = 15個 あるので、5の倍数の個数を考える。 30÷5 = 6 1から30までの数の中に 5×5 = 25が入っているので、0が並ぶ数は 6 + 1 = 7 答 7個 (3) 割合の比 解説解答 (3) あるテーマパークでは子ども一人の入場料は大人一人の入場料の60%です。いま、大人3人と子ども4人で入場したら、入場料の合計は36720円でした。このとき、子ども一人の入場料は□円です。 解説解答 大人一人と子ども一人の入場料の比は 100:60 = 5:3 大人一人の入場料を⑤,子ども一人の入場料を③とすると、入場料の合計は ⑤×3 + ③×4 = 27 よって ①は 36720÷27 = 1360円 子ども一人の入場料は ③なので 1360×3 = 4080円 答 4080円 (4) 1 + 3 = 4 = 2×2,1 + 3 + 5 = 9 = 3×3,1 + 3 + 5 + 7 = 16 = 4×4・・・という規則が成り立ちます。15 + 17 + ・・・+ 99までの和のうち、となりあう2つの和だけ除いたたら結果が2263になりました。除いた2つの数は,□と□です。 解説解答 99は (99 + 1)÷2 = 50 より奇数列の50番目の数,13は (13 + 1)÷2 = 7 より奇数列の7番目の数 よって 15 + 17 + ・・・+ 99 = 1 + 3 + ・・・ + 99 - (1 + 3 + ・・・ + 13) = 55×55 - 7×7= 2451 2451 - 2263 = 188 となりあう2つの数の和なので、小さいほうの数は (188 - 2)÷2 = 93, 大きいほうの数は 93 + 2 = 95 答 99,95 (5) 次の図は 1辺10cmの正方形の四分円を書いたものです。斜線部分の面積は□㎠です。 解説解答 図の通り 四角形AOBCは正方形。よって三角形OBCは直角二等辺三角形。求める斜線部分の面積は 中心角45°のおうぎ形の面積から直角二等辺三角形OBCの面積を除くとよい。 直角二等辺三角形OBCは正方形の面積の半分。 正方形の面積 = 対角線 × 対角線 ÷2 なので 答 14.25㎠