世田谷学園中学校高等学校算数過去問研究 2019年入試から世田谷学園中学校は算数特選入試を実施しています。 2021年度算数特選入試は募集人数30名に対し、応募者435名 受験者411名 合格者218名 受験者最高点84点 合格者最低点46点 合格者平均点56.0点 受験者平均点44.6点でした。 2021年度算数特選入試問題は、大問1・2は答のみ、大問2~5は求め方を書く形式の出題です。2021年度出題問題は1.流水算 2.規則性 3.空間図形 4.食塩水の濃度 5.立体図形の切断でした。 今回は1.流水算を解説します。
(1) 船Aの静水時の速さは時速何kmですか。 解説解答 船Aは28kmを2時間48分で上っているので、上りの速さは 28kmを1時間36分で下っているので、下りの速さは 船Aが下っているとき、上っているときより川の流れの速さが時速1.7km速くなっているので、上りと同じ速さの場合の下りの速さは 17.5 - 1.7 = 15.8(km/時) よって 静水時の船の速さは (10+15.8)÷2 = 12.9(km/時) または 上りの速さと下りの速さの差は川の流れの速さの2倍となるので、 15.8 - 10 = 5.8・・・川の流れの速さの2倍 川の流れの速さは 5.8 ÷2 = 2.9(km/時) よって 静水時の船の速さは 10 + 2.9 = 12.9(km/時) 答 時速12.9km
(2) 船Bが川を上った時間と下った時間の合計は、4時間12分でした。船Bが下ったときの川の流れの速さは、上ったときの川の流れの速さの何倍ですか。 解説解答 船Bは船Aと同時にP地点を出発し同時にQ地点に着いたので。船Bが川を下るのにかかった時間は 4時間12分 - 2時間48分 = 1時間24分 よって 船Bが川を下ったときの速さは 船Bと船Aは静水時の船の速さが等しいので 時速12.9km なので 下りのときの川の流れの速さは 20 - 12.9 = 7.1(km/時) したがって 船Bが下ったときの川の流れの速さは、上ったときの川の流れの速さの