INDEX | ||||||||||||||||
第1回 難関中学の入試問題で求められていること | ||||||||||||||||
第2回 中学受験の社会入試問題の範囲 | ||||||||||||||||
第3回 具体的にご説明しましょう | ||||||||||||||||
第4回 市販の教材を用いる場合の注意点 | ||||||||||||||||
第5回 日ごろのニュースにアンテナを高くして | ||||||||||||||||
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小学4年生社会の学習内容
小学四年生の社会の学習法
社会=丸暗記科目ととらえている向きが多く、そのため毎年変わる地理統計の数字・順位など覚えさせたくない、ぎりぎりで覚えさせればよい、と考えがちです。しかし地理統計資料中の数字は大まかなところ毎年大幅に変化するものではありません。仮に大幅に変化するようなことがあれば、その変化の理由を幅広く気候条件から世界情勢まで、様々な角度から思考していくことを難関中学の入試では求められています
では、知識と思考の道筋を四年生の学習の中にいかに取り入れていけばいいでしょうか?
まず中学入試の社会の範囲について説明していきましょう。
中学入試の社会は、確かに教科書の学習内容より深い知識を求めるものですが、かといって教科書の範囲を超えるものではありません。
地理・歴史・公民の三分野とも、日本に限定しており、世界の地理・歴史・公民は、日本とのかかわりの中での範囲(たとえば、日本の貿易相手国、日本歴史上の関係の深い国、今日的社会問題=環境・ジェンダー、時事ニュースに登場する国々)に限られ、中心は、日本です。
塾教材では、五年生の1年間(塾によっては6年の1・2学期)に、これら三分野を四年生での学習内容を含めて、基本からはじめることになります。
また、四年生での社会の授業時間が算数・国語に比べ、極端に少なく、日本の地理、地図(地形図)の見方等に限定しています。よって、如何に五年生の1年間に詰め込む知識の多さがおわかりになるでしょう。
塾教材の負担の少ない時期だからこそ、かえって、基本的な地理知識を身につけ、統計資料を通して日本地理を学び、日本が世界の中におかれている状況への理解力を深め、思考力へとつなげるきっかけになってほしいものです。
例えば、地形図は塾教材として実物に触れる機会はまったくといっていいほどありませんので、ご家族でいま住んでいらっしゃる地域や旅先の地形図を実際手に取り、地図記号の読み取りや断面図の作成などで、土地利用の様子を知る手がかりになるでしょう。
また、農作物の生産統計を参照しながら農作物が生育する地形・気候条件を考えたり、棒・円グラフに作図し白地図の中に落としていくことにより、より興味や思考力を育てていくことができるようになるでしょう。
水産業では、魚類の水揚げ量の変化と水揚げ量の多い漁港の変化、さらに魚のブランド化など今日的テーマを加えながら無理なく、日本の地名や産業等が知識として蓄えられていくのがもっとものぞましでしょう。
栄光学園中学・男子御三家(開成中学・麻布中学・武蔵中学)・海城中学など男子難関校ではグラフ・地形図問題が毎年の出され、グラフや地形図を読み取った内容を説明する出題形式が多く出されています。四年生では自分で手を動かし、手を動かしながら、考えていく力を身につけていきましょう。
第4回 市販の教材を用いる場合の注意点
市販の教材の中には版を改定することが少ないため、古い統計資料を使っているものが多くみうけられます。
また、最近、町村合併による地名の変化もあります。これら古い資料を最新の資料と差し替え、新・旧のデーターの比較をすることによっても、データーの見方、変化を体験することができるでしょう。ただ、気をつけなければならないことは、教材中の問題を解く場合、旧いデーターに沿った解答になっているので、解答自体確認しなければならないことです。