早稲田実業学校中等部理科入試問題傾向と対策
早稲田実業学校中等部2021年度入学試験は、募集人数男子85名 女子40名 応募者数男子361名 女子213名 受験者数男子329名 女子195名 合格者数男子102名 女子50名
2021年度理科入試問題は例年通り大問3題構成で、1.地学(岩石) 2.生物(植物プランクトン) 3.化学(金属と水溶液の総合問題)が出題されました。
今回は 3.金属と水溶液の総合問題を解説します。
早稲田実業学校中等部過去問対策
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早稲田実業学校中等部2021年度理科入試問題3.金属と水溶液の総合問題 問題
早稲田実業学校中等部2021年度理科入試問題3.金属と水溶液の総合問題 解説解答
解説解答
(1) ダイヤモンドは1c㎥あたり3.51gなので、体積が0.11c㎥では 3.51 × 0.11 = 0.3861g
0.2gが1カラットなので、0.3861gは 0.3861 ÷ 0.2 = 1.93・・・
したがって 1.9カラット
答 1.9カラット
問2. 下線部(2)について、以下の金属のうち、最も熱伝導率が高いものを(ア)~(エ)から1つ選び記号で答えなさい。
(ア) 金 (イ) 銀 (ウ) 銅 (エ) 鉄
解説解答
物質の熱の伝わり方には伝導・対流・放射があり、熱の伝導のしやすさの量を示したものが熱伝導率。
主な金属の熱伝導率の順位は、高い順に
銀>銅>金>アルミニウム>マグネシウム>亜鉛>鉄>スズ>鉛
答 イ
問3 下線部(3)「スマートフォンを初めとした多くの電子機器や、電気自動車などのほとんどが採用している電池といえば、○○○○イオンバッテリーだが」)について○○○○に当てはまる4文字を、すべてカタカナで答えなさい。
解説解答
リチウムイオン電池は、正極と負極を持ち、その間をリチウムイオンが移動することで充放電を行う電池のことです。
(一般に、繰り返し充放電が可能なものを二次電池、使い切りのものは一次電池と呼ばれます。)大容量の電力を蓄えることができ、身近なものだと携帯電話やパソコンのバッテリー、産業用ではロボットや工場・車など幅広い用途で使用されています。出典 東芝『電池の学校』
答 リチウム
問4 下線部(4)「リチウムイオンバッテリーの開発に関しての功績により、2019年のノーベル化学賞は、共同受賞として日本人も受賞している」について、日本人受賞者は誰か。ふさわしい人を(ア)~(エ)から選び記号で答えなさい。
(ア) 吉岡さん (イ) 吉川さん (ウ) 吉沢さん (エ)吉野さん
解説解答 2019年のノーベル化学賞に選ばれたのは、大手化学メーカー「旭化成」の名誉フェロー吉野彰さん。アメリカテキサス大学教授のジョン・グッドイナフさん、それにアメリカニューヨーク州立大学のスタンリー・ウィッティンガムさんの3人。ノーベル化学賞の受賞理由について、ノーベル委員会は、「リチウムイオン電池は、軽くて再充電できる強力なバッテリーでいままでは小型の携帯電話やノートパソコン、電気自動車などあらゆるものに使われている。太陽光や風力などのエネルギーを十分溜めることができ化石燃料が必要ではない社会を作り出すことも可能にする」としている。
出典 NHK『ノーベル賞ってなんでえらいの2020』 問5 下線部(5)について、75gの水煮食塩を溶かし、飽和水溶液をつくるとき、温度(0℃から100℃まで)と、とける最大量のおおよその関係をグラフで示しなさい。図中の図は、ホウ酸のものです。なお、100℃での飽和食塩水の濃度は約28%です。
解説解答
塩は温度によって溶解度がほとんど変化しない。よって 100℃での飽和食塩水の濃度は約28%なので、75gの水に溶ける食塩の量は
75 ÷ (1 - 0.28) = 104.16・・・
104.2 - 75 = 29.2g
75gの水の溶ける食塩の量は29g。
答