4年生からの中学受験国語の学習法
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第1回 中学受験長文読解問題 | ||||||||||||||||
第2回 塾教材長文読解問題 | ||||||||||||||||
第3回 記述の形式 | ||||||||||||||||
第4回文法、語彙についての学習 | ||||||||||||||||
国語を楽しもう! | ||||||||||||||||
四年生の算数の学習法 | ||||||||||||||||
四年生の理科の学習法 | ||||||||||||||||
四年生の社会の学習法 |
小学四年生の国語の学習法
第1回 中学受験長文読解問題
現在、難関校(特に男子校)読解問題文の長文化が進んでいます。
例えば、従来から武蔵中学は長文読解問題は5,000字前後で、字数制限なしの記述解答形式でしたが、現在では、開成中学・麻布中学・駒場東邦中学が7,000字~8,500字の長文読解問題を出しています。
上記校のように大問一題長文でなくても、慶応義塾普通部・早稲田中学・海城中学・城北中学・女子学院中学では読解問題2~3題で1問2,000~3,000字あわせて6,000字以上の問題をだしています。
この受験情報のみが先走り低年齢のうちに入試問題に採用されている作品を読むことを強いて無理に無理を重ね、結局読書嫌いをまねいたり、また作品を味わい読み通すことをせず、拾い読みに終始している場合が多く見受けられます。
長文読解は柔軟な思考と興味、関心がないと内容について考えられません。読書も積み重ねであり、低年齢期からむやみに長く晦渋な文章を強いるより、力にあったスタートラインを設定する必要があります。
また、国語の読解問題で成績が振るわない場合、音読させてみると、たどたどしく語の区切れを間違い漢字・ひらがなを読み違え、その上飛ばし読みも極端な場合2・3行飛ばしてもそのことに気がづかず読み進む場合があります。
作品の登場人物や作者の意見に対する共感・反発能力、想像力に乏しく、これでは次のステップである客観的思考力が身につかなくなります。
日々の生活の中に読書習慣を入れて、作品に対する感想を親子で話し合ってはいかがでしょう。
まとまった作品を読み通す余裕は、受験対策中心の勉強なったときには望めません。
カリキュラムにとらわれない四年生の時期に与えられた親子の至福のひと時になるでしょう。
第2回 塾教材長文読解問題
進学塾の問題文をとく場合も、四年生の時期に制限時間を区切りスピードを求めると、拾い読みになりがちです。
確かに、最近の難関校の長文の字数(5,000字~9,500字)では、時間内に問題文を読み通すことは不可能で拾い読みにならざるを得ませんが、この拾い読みを可能にするのは、作品の内容を十分理解し、筋道立て先を見通し次の展開を見当付け正解にたどり着く思考力、想像力があってのことです。
例えば女子学院中学・青山学院・慶応義塾中等部の入試問題は、記述偏重ではなく「選択」「記入」「記述」「文法問題」を組み込んだバランスのよい出題形式をとっていますが、本文の内容・文脈を正確に理解していなければ正答にたどりくけない出題形式です。
さらに、入試問題の長文化のみに視点がいってしまいがちですが、最近の入試傾向では、選択問題よりも記述問題が中心になってきており、その中でも要約(あらすじや筆者の主張)や、受験生自身の体験を通して意見をまとめるなどの、記述力が試されてきています。
四年生の読解力として求められるのはスペードではなく、言語能力そのものです。