東京都立高等学校共通理科過去問研究
2018年度東京都立高等学校理科入試問題は、例年通りの大問7題構成、出題形式でした。
内容は1.小問集合7問 2.先生と生徒の会話文 (1) 仕事の大きさと仕事率 (2) 雲のでき方 (3) 加熱の仕組み (4) 微生物の働き 3.地層 4.植物の仕組みと働き 5.化学(水溶液と金属を用いた実験) 6.電流と磁界の関係を調べる問題 でした。
今回は 3.地層の問題をを解説します。
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2018年度東京都立高等学校理科入試問題は、例年通りの大問7題構成、出題形式でした。
内容は1.小問集合7問 2.先生と生徒の会話文 (1) 仕事の大きさと仕事率 (2) 雲のでき方 (3) 加熱の仕組み (4) 微生物の働き 3.地層 4.植物の仕組みと働き 5.化学(水溶液と金属を用いた実験) 6.電流と磁界の関係を調べる問題 でした。
今回は 3.地層の問題をを解説します。
解説 |
「凝灰岩は、火山から噴出してきた物質の中で、直径が2ミリメートル以下である火山灰が、地上に降り積もって岩石を形成したもの。 噴火を何回も繰り返すことで、時代ごとに新しく火山灰が降り積もっていき、地層が形成される。火山が噴火するときには火口付近の土砂など、多くの物質が吹き飛ばされ、この衝撃で岩石も砕かれることとなり、その中でもとくに細かい粒子が、火山灰の一部となる。 |
火山岩は、地表や地表位近いところでできる。マグマが急に冷えて固まったもの。急に冷やされるので、結晶になっていない石基という部分が多い。その石基のなかに、いつくか結晶が散らばって存在している。このため、火成岩は結晶や粒の大きさがそろっていない。火成岩の鉱物はおもに、セキエイ,チョウ石,クロウンモ,カクセン石,キ石,カンラン石の6つからなる。 |
深成岩は、地下の深くにあるマグマがゆっくり固まったものが、地上にでてきたもので、ゆっくり冷えてできるので、結晶が大きく、結晶の大きさがそろっている。 |
ア・イは凝灰岩,ウ・エは深成岩。結果(2)より、結晶が小さく、大きさもそろっていないので、凝灰岩。また、観察した試料に含まれる無色鉱物と有色鉱物の割合では無色鉱物の含まれる割合が多かったことより、火山の形はドーム型であることがわかる。無色鉱物(セキエイ・チョウセキ)が多く含まれるマグマは粘り気が強く、ドーム型の山を形成し、有色鉱物(クロウンモ・キセキ・カンランセキなど)を多く含むマグマは粘り気が弱く、平たい山を形成する。 |
答 イ |
解説 |
チャートは、堆積岩の一種で、放散虫・海綿動物などの動物の殻や骨片が改定に堆積してできた岩石。 |
石灰岩は、炭酸カルシウムを主成分とする堆積岩。貝殻・サンゴ・有孔虫などの生物が堆積した生物岩と科学的沈殿により形成された化学岩とがある。 |
炭酸塩鉱物を多く含む岩石は |
<結果2>の(2)より、地層⑤の試料は(薄い塩酸をかけると)泡を出しながら溶けたことより、石灰岩。薄い塩酸をかけると、二酸化炭素の泡を出しながら溶ける。これは貝類やサンゴの以外から炭酸カルシウムが染み出し、それが、砂や泥の粒子の間に沈着しているからである。 |
答 エ |
解説 |
<結果3> 地層②からクジラの骨の化石が見つかっていたことが分かった。ことから、時代は約79万年前ごろの新生代第四紀・更新世。当時は水深50~250mの大陸棚で、海流のような大きな流れが砂を運び入れて形成された。 |
示準化石:地層の堆積した時代の推定に役立つ化石のことで進化速度が速い,分布域が広い,化石が産出しやすい,容易に識別できるといった条件が要される。古生代は三葉虫。中生代はアンモナイト三角貝。古生代は腕足類、巻貝の一種のビカリア、大型の有孔虫のフズリナ、筆石。新生代では哺乳類、貨幣石。 |
答 ウ |
解説 |
地層④と⑤が体積した時期に起きた大地の変化:地層の傾きはみられる断層運動で、地盤の片方が持ち上げられ片方が沈むような運動をした結果なので、A 地層⑤の上に地層④が堆積した後、大きな力が働き地層⑤と地層④が重なったまま傾いた。 |
<結果3> 地層②からクジラの骨の化石が見つかっていたことが分かった。また、地層⑤からサンゴの化石が見つかっていたことが分かった。クジラの骨からは当時は水深50~250mの大陸棚で、海流のような大きな流れが砂を運び入れて形成されたことがわかる。サンゴの化石からは、当時は温暖で遠浅の海だったことがわかる。よって C 地層③が河口や海岸に近い海で堆積したのに比べ、地層②は河口や海岸から遠い海で堆積した。 |
答 ア |