東京都立西高等学校自校作成入試問題対策 都立西高校第一次募集( 学力検査に基づく選抜)の選考方法は国語、数学、英語(自校作成問題)及び社会、理科(都立高校共通問題)の5教科の学力検査で、傾斜配点はありません。各教科100点満点、計500点を700点に換算します。 調査書点(300 点)並びに中学校英語スピーキングテスト(20 点)の合計 (1,020 点満点)を用いて選考します。なお,男女別定員では 20%の緩和措置を実施しています。 学力検査に基づく入試では、評定を調査書点として点数化し、学力検査を実施する教科の評定を 1 倍、学力検査を実施しない教科の評定を2倍して、算出します。 2023年度都立西高校自校作成数学考査問題は例年通り大問4題構成。1.小問集合5問,2.関数のグラフ 3.平面図形(円の性質と証明) 4. 約束記号(新傾向の問題) が出題されました。 例年通りの出題構成出題内容です。試験時間は50分ですが、記述量が多いので時間配分に注意しましょう。 今回は3.平面図形(相似形応用・円の性質と証明)を解説します。(2)は解答に行きつくまでに筋道を整理しながら丹念に解きましょう。
[問1] 図2は図1において、辺CDが円の直径に一致し、点Eが線分ACの中点となる場合を表している。 CD = 10cm,AD = 8cmのとき、線分DEの長さは何cmか。 解説解答 ∠DAC = 90° (直径の円周角) 直角三角形DACにおいて、三平方の定理より 点Eは線分ACの中点なので、AE = EC = 3 直角三角形DAEにおいて、三平方の定理より
都立西高校2023年度自校作成数学考査問題3.平面図形 問2.解説解答 [問2] 図3は、図1において、∠BAC = ∠CADの場合を表している。 AB = 6cm,AD = 8cm ∠BAC = 30°のとき、△BCDの面積は何c㎡か。 解説解答 点Bから直線ACに垂線を下ろしその交点をF,点Dから直線ACに垂線を下ろし、その交点をGとする。 △ABFにおいて、∠FA = 30°,∠BFA = 90° なので∠ABF = 60° よって辺の比より △BFEと△DGEにおいて ∠BEF = ∠DEG (対頂角) ∠BFE = ∠DGE = 90° 二角相等なので △BFE ∽ △DGE BF:DG = 3:4なので △BFEにおいて 三平方の定理より BE:BD = 3:3 + 4 = 3:7 なので ∠BAC = ∠CAD = 30° よって △CBDは二等辺三角形 点CからBDに垂線を下ろしその交点をHとする。 二等辺三角形の性質より △BHCは∠CBH = 30°,∠BHC = 90°,∠HCB = 60°なので 辺の比より 都立西高校2023年度自校作成数学考査問題3.平面図形 問3.解説解答 [問3] 図4は、図1において、点Oが四角形ABCDの内部にあり、AC ⊥ NDとなるとき、点Oから辺BCに垂線を引き、辺BCとの交点をHとした場合を表している。 このとき、 AE × CH = OH × BE であることを証明せよ。 解説 内項の積 = 外項の積 なので、 AE × CH = OH × BE を変形すると、AE:OH = BE:CHとなる。 したがって △AEB ∽ △OHC であることを証明すればよいことになる。 証明 点Oと頂点C,点Oと頂点Cをそれぞれ結ぶ。 △BOCにおいて BO = CO (円Oの半径) よって △BOCは二等辺三角形。二等辺三角形の頂角に二等分線は底辺と垂直に交わるので ∠BOH = ∠COH したがって ∠COHは弧BCの中心角の1/2・・・① △AEB と △OHCにおいて ①と円周角の定理より ∠BAE = ∠COH (弧BCの中心角の1/2) ・・・② 仮定より ∠AEB = ∠OHC = 90° ・・・③ ②,③より 2組の角がそれぞれ等しいので △AEB ∽ △OHC よって AE:OH = BE:CH から AE×OH = OH ×BE
[問2] 図3は、図1において、∠BAC = ∠CADの場合を表している。 AB = 6cm,AD = 8cm ∠BAC = 30°のとき、△BCDの面積は何c㎡か。 解説解答 点Bから直線ACに垂線を下ろしその交点をF,点Dから直線ACに垂線を下ろし、その交点をGとする。 △ABFにおいて、∠FA = 30°,∠BFA = 90° なので∠ABF = 60° よって辺の比より △BFEと△DGEにおいて ∠BEF = ∠DEG (対頂角) ∠BFE = ∠DGE = 90° 二角相等なので △BFE ∽ △DGE BF:DG = 3:4なので △BFEにおいて 三平方の定理より BE:BD = 3:3 + 4 = 3:7 なので ∠BAC = ∠CAD = 30° よって △CBDは二等辺三角形 点CからBDに垂線を下ろしその交点をHとする。 二等辺三角形の性質より △BHCは∠CBH = 30°,∠BHC = 90°,∠HCB = 60°なので 辺の比より
[問3] 図4は、図1において、点Oが四角形ABCDの内部にあり、AC ⊥ NDとなるとき、点Oから辺BCに垂線を引き、辺BCとの交点をHとした場合を表している。 このとき、 AE × CH = OH × BE であることを証明せよ。 解説 内項の積 = 外項の積 なので、 AE × CH = OH × BE を変形すると、AE:OH = BE:CHとなる。 したがって △AEB ∽ △OHC であることを証明すればよいことになる。 証明 点Oと頂点C,点Oと頂点Cをそれぞれ結ぶ。 △BOCにおいて BO = CO (円Oの半径) よって △BOCは二等辺三角形。二等辺三角形の頂角に二等分線は底辺と垂直に交わるので ∠BOH = ∠COH したがって ∠COHは弧BCの中心角の1/2・・・① △AEB と △OHCにおいて ①と円周角の定理より ∠BAE = ∠COH (弧BCの中心角の1/2) ・・・② 仮定より ∠AEB = ∠OHC = 90° ・・・③ ②,③より 2組の角がそれぞれ等しいので △AEB ∽ △OHC よって AE:OH = BE:CH から AE×OH = OH ×BE