本郷中学校・高等学校過去問対策

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本郷中学校理科過去問研究

2012年度第1回本郷中学校理科入試は配点 75点 試験時間40分 

第1回出題内容は 1.化学反応(塩酸と鉄の反応実験)  2.磁力  3.人体(消化)4.光の反射の大問4題構成で例年通り 化学・物理・生物・地学からの1題ずつの出題でした。

第1回理科受験者最高点 58点 受験者平均点 32.2点 合格者平均点 36.4点でした。


今回は 1.塩酸と鉄の反応実験を解説します。



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本郷中学校2012年度理科入試問題1.塩酸と鉄の反応実験 問題


本郷中学校2012年度理科入試問題1.塩酸と鉄の反応実験 (1)解説解答

⑴ この実験で発生した気体Aの特徴を表しているものを次のア~キからすべて選び、記号で答えなさい。
ア.気体Aにぬれた赤色リトマス紙を近づけると青色に変わる。
イ.気体Aにぬれた青色リトマス紙を近づけると赤色に変わる。
ウ.気体Aを石灰水に通じると白くにごる。
エ.気体Aを試験管に集め、マッチの火を近づけ反応させるとポンと音をたてる。
オ.気体Aのにおいをかぐと、鼻をつくようなにおいがする。
カ.気体Aは水上置換で集めることができる。
キ.気体Aは下方置換で集めることができる。

解説

塩酸と鉄が反応して発生する気体は水素です。水素の性質
無色で無臭。
水にとけにくい。気体の中で一番軽い。よく燃える。(酸素と水素が混じった気体に点火すると、「ポン」と音をたてて燃える。)
水素が燃えると、空気中の酸素と結びついて水ができる。 (水素+酸素→水)

よく燃えるのでエ.気体Aを試験管に集め、マッチの火を近づけ反応させるとポンと音をたてる。。よって水に溶けにくいのでカ.気体Aは水上置換で集めることができる。


答   エ  カ 


本郷中学校2012年度理科入試問題1.塩酸と鉄の反応実験 (2)解説解答

⑵ 実験で用いた塩酸120c㎥ と0.77 g の鉄を反応させたときに発生する気体Aの体積は何c㎥ ですか。

解説

鉄0.55gは塩酸100c㎥までと反応するので 鉄0.77gでは 

塩酸 100÷0.55×0.77=140c㎥まで反応する。

よって  0.77gの鉄は 塩酸120c㎥と完全に反応する。

グラフより  塩酸100c㎥で250c㎥の水素が発生するから 塩酸1gで 250÷100=2.5g発生する。

よって 塩酸120c㎥では  2.5×120=300


答     300c㎥

本郷中学校2012年度理科入試問題1.塩酸と鉄の反応実験 (3)解説解答

⑶ 次にさびのついた鉄くぎを用意しました。さびとは鉄が酸化鉄になったもので、5g の鉄がすべて酸化鉄になると重さは6g になります。

用意したさびのついた鉄くぎの重さは1.12 g で、実験で用いた塩酸200 cm3 と反応させると気体Aが400 cm3 発生しました。

酸化鉄は塩酸と反応して気体を発生しないことが分かっています。さびる前の鉄くぎの重さは何g ですか。解説グラフより  塩酸200cm3が鉄と十分に反応した場合 水素500cm3が発生するので、 水素が400cm3しか発生しなかったので、、鉄と反応した塩酸は 80×2=160cm3

塩酸100cm3と鉄0.55gは十分に反応するので、塩酸160cm3と十分に反応する鉄の重さは  0.55÷100×160=0.88g

よって サビの部分の重さは 1.12ー0.88=0.24g

鉄がさびると 6÷5=1.2倍になるので

サビの部分がさびる前の重さは 0.24÷1.2=0.2g

よって さびのついた鉄くぎ1.12gがさびる前の重さは

0.88+0.2=1.08




答   1.08g






本郷中学校2012年度理科入試問題1.塩酸と鉄の反応実験 (4)解説解答


(4) グラフ中の水酸化ナトリウム水溶液40c㎥加えたときの混合液にBTB液を数滴たらすと何色になるか答えなさい。

解説

塩酸は酸性、ナトリウム水溶液はアルカリ性です。酸性の水溶液にアルカリ性の水溶液を少しずつ混ぜると、酸性とアルカリ性がつり合ったところで、中和します。(中性になります)。BTB(ブロモチモールブルー)液は、、酸性では黄色で、中性では緑色、弱いアルカリ性になると青色に変化します。



グラフの通り 、加えた水酸化ナトリウム水溶液が30c㎥で水素は全然発生しなくなります(中和)。

よって水酸化ナトリウム水溶液を30c㎥以上加えていくと徐々にアルカリ性が強くなっていきます。


答  青色

本郷中学校2012年度理科入試問題1.塩酸と鉄の反応実験 (5)解説解答





解説

本郷中学理科入試問題化学反応

グラフより 塩酸に水酸化ナトリウム水溶液を30cm3加えると中和します。中性になった水溶液は塩化ナトリウム水溶液(=食塩水)です。

塩化ナトリウム水溶液(=食塩水)は通電性があります。

答   イ



本郷中学校2012年度理科入試問題1.塩酸と鉄の反応実験 (6)解説解答


(6) この実験で使用した塩酸50c㎥に水酸化ナトリウム水溶液を60c㎥加えた混合溶液に十分な量の鉄を反応させたとき、発生する気体Aの体積は何c㎥ですか。

解説

右のグラフより 水酸化ナトリウム水溶液30c㎥に対し塩酸20c㎥で中和するので、水酸化ナトリウム水溶液60c㎥では塩酸40c㎥が中和する。

鉄と反応する塩酸の量は 50ー40=10c㎥



本郷中学理科入試問題化学反応

上のグラフより 塩酸10c㎥が鉄と反応して水素の量は 50÷2=25(c㎥)



答  25c㎥


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