女子美術大学附属中学校・高等学校過去問対策

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女子美術大学附属中学校合格のための過去問対策

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女子美術大学付属中学校理科過去問研究

2021年度女子美術大学付属中学校第1回入学試験は2月1日に実施されました。

第1回入学試験は2科目4科目の選択制で、募集人数105名に対し志願者数362名(2科206名,4科156名) 受験者数354名(2科200名,4科154名) 合格者数120名でした。

第1回科目別合格者平均点は 国語66.4点 算数73.0点 社会38.6点 理科39.1点でした。

理科入試問題 1.問1電池と豆電球のつなぎ方 2.光電池 2.水溶液の性質 3.態様の見え方 4.メダカの育ち方 が出題されました。

今回は 理科入試問題から2.水溶液の性質を解説します。

知識以外に計算を必要とする出題があります。算数の濃度の計算を利用して解きましょう。



女子美術大学附属中学校2021年度理科入試問題2.水溶液の性質 問題

女子美術大学付属中学理科入試問題解説解答


中学受験理科水溶液の問題

女子美術大学附属中学校2021年度理科入試問題2.水溶液の性質 問1解説解答


問1 【実験1】「水50gに水酸化ナトリウム1gをとかし、水酸化ナトリウム水溶液をつくりました。」でつくった水酸化ナトリウム水溶液の濃度は何%ですか。

解説解答

食塩水の濃度の計算は 濃度 = 食塩の量(g)÷(食塩の量 + 水の量)  です。

水酸化ナトリウム水溶液の濃度も同様です。

1 ÷ (1 + 50) = 0.019・・・

割り切れない場合は、小数点第1位を四捨五入して整数で答えるので、

0.019・・・ = 1.9% = 2%

答   2%

女子美術大学附属中学校2021年度理科入試問題2.水溶液の性質問2 解説解答


問2 うすい塩酸4c㎥に、水酸化ナトリウム水溶液12c㎥を混ぜました。BTB溶液を加えいると何色になりますか。

解説解答

塩酸は酸性 水酸化ナトリウム水溶液はアルカリ性

水溶液の濃度

グラフより うすい塩酸4c㎥が中和する水酸化ナトリウム水溶液の量は8c㎥なので、水酸化ナトリウム水溶液12c㎥を加えると 水酸化ナトリウム水溶液の性質が残るのでアルカリ性。

BTB溶液は、液体が酸性か中性かアルカリ成果を調べる指示薬。

酸性では
黄色、中性では緑色、アルカリ性では青色と色が変化する。

よってアルカリ性は青色

答 青色


女子美術大学附属中学校2021年度理科入試問題2.水溶液の性質問3 解説解答


(3) うすい塩酸10c㎥に、水酸化ナトリウム水溶液8c㎥をまぜました。この溶液にさらに何c㎥の水酸化ナトリウム水溶液を加えたら中性にすることができますか。

解説解答

飽和水溶液小学理科

グラフより 中性になるうすい塩酸10c㎥と中和する水酸化ナトリウム水溶液の量は20c㎥。

よって あと 20 - 8 = 12c㎥の水酸化ナトリウム水溶液を加えると中性になる。


答  12c㎥



女子美術大学附属中学校2021年度理科入試問題2.水溶液の性質問4 解説解答


問4 水酸化ナトリウム水溶液10c㎥に、異なる量のうすい塩酸を混ぜア~エの溶液をつくりました。そこに鉄粉を加えたところ、いくつかの液体では、気体を出して鉄粉がとけました。気体を出して鉄粉が溶けた液体を次のア~エよりすべて選び、記号で答えなさい。
ア. 水酸化ナトリウム水溶液10c㎥とうすい塩酸4c㎥

イ. 水酸化ナトリウム水溶液10c㎥とうすい塩酸6c㎥

ウ. 水酸化ナトリウム水溶液10c㎥とうすい塩酸10c㎥

エ. 水酸化ナトリウム水溶液10c㎥とうすい塩酸12c㎥

解説解答

中学受験プロ家庭教師

グラフより、中和する水酸化ナトリウム水溶液とうすい塩酸の量は比例して、その割合は2:1なので

水酸化ナトリウム水溶液10c㎥に対し中和するうすい塩酸の量は5c㎥

また、鉄は 塩酸とは反応するが、水酸化ナトリウム水溶液とは反応しないので、うすい塩酸の量が5gを超えるイ,ウ,エで気体を出して鉄粉が溶ける。


答  イ,ウ,エ

女子美術大学附属中学校2021年度理科入試問題2.水溶液の性質問5 解説解答


問5 問4のとき、発生した気体は何ですか。

解説解答

鉄粉をうすい塩酸にいれて発生した機体にマッチの火を近づけると、ポッと音がして燃える。これは水素が発生したから。

また、鉄粉が溶けた塩酸から水を蒸発させると黄色い粉が残る。これは塩化鉄である。


答  水素


女子美術大学附属中学校2021年度理科入試問題2.水溶液の性質問6 解説解答


問6. 【実験1】で作った水酸化ナトリウム水溶液を16c㎥とり、水を加えて2倍にうすめました。この溶液を8c㎥ビーカーにとり、【実験2】で用いたのと同じうすい塩酸を加え、液全体が中性になるようにしました。必要なうすい塩酸は何c㎥ですか。

解説解答

問1より実験1でつくった水酸化ナトリウム水溶液の濃度は2% 

2%の水酸化ナトリウム水溶液16gに含まれる水酸化ナトリウムの量は 16×0.02 = 0.32g

2倍に薄めると 0.32÷(16×2 ) = 0.01より1%の水溶液になる。

1%の水酸化ナトリウム水溶液8c㎥に含まれる水酸化ナトリウムの量は  8×0.01 = 0.08g

2%の水酸化ナトリウム水溶液に含まれる水酸化ナトリウムの量が0.08gのとき その水溶液の量は 0.08÷0.02 = 4g

グラフより 2%の水酸化ナトリウム水溶液4と中和するうすい塩酸の量と等しいので うすい塩酸の体積は2c㎥

答  2c㎥


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