(1) プレートどうしがぶつかり、沈み込みがみられる境界を何といいますか。ひらがなで答えなさい。 |
解説 |
日本列島とその周辺では多くの地震が発生します。その発生場所により「海溝型地震」と「活断層型地震」に大きく分けられます。海溝は海洋プレートが他のプレートの下に沈み込む場所(沈み込み帯)とされます。海溝では、沈み込む海洋プレートとその上のプレートとの間の摩擦のため、スムーズにすべるのではなく間欠的に急激にずれることで沈み込みが進行します。この急激なずれが海溝型地震です。活断層型地震は陸側のプレート内部での断層運動により発生する地震です。深さがおおむね30kmよりも浅い地殻の内部で発生するため、「地殻内地震」とも呼ばれます。
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答 かいこう |
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(2) 地震に関する説明として、正しいものを次のあ〜えから1つ選び、記号で答えなさい。 |
あ. 体感による地震の正確な観測は極めて困難である。そこで1996年に信吾の階級が改定され、地震計の測定値をもとにして10段階で揺れの大きさを表すことになった。
い. 緊急地震速報は、速報を出すまでの時間が早いほど有効である。しかし、あやまった速報を出すとかえって混乱を招くので、小さな揺れの後に来る大きな揺れを利用して速報を出している。
う. 日本では、海洋プレートが日本列島の大陸プレートの下に沈み込んでいる。そのため、太平洋よりも日本海側が震源になりやすい。
え. 地震計は、たくさん設置する方がより正確なデータを得られ、防災の面でも役立つ。そのため近年では、崖や盛り土と言った不安定な場所への設置が積極的に行われている。
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解説 |
い.緊急地震速報は、地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度を予想し、可能な限り素早く知らせる情報のことです。強い揺れの前に、自らの身を守ったり、列車のスピードを落としたり、あるいは工場等で機械制御を行うなどの活用がなされています。
う.日本周辺では、海のプレートである太平洋プレート、フィリピン海プレートが、陸のプレート(北米プレートやユーラシアプレート)の方へ1年あたり数cm
の速度で動いており、陸のプレートの下に沈み込んでいます。このため、日本周辺では、複数のプレートによって複雑な力がかかっており、世界でも有数の地震多発地帯となっています。そのため、日本海側より太平洋側が震源になりやすい。
え. 地震計は、平坦ではない地形で崖等の段差となっている場所においては、高さによらず、強震時に崩壊の危険が推測される場所、段差端の近傍などで脆弱な土留め部分を避ける必要がある。また、大きな揺れで崩壊の危険が推測されるなど不安定な設置場所なども回避しなければならない。
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答 あ |
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(3) この地震のS波の伝わる速さは秒速何kmですか。小数点以下第1位を四捨五入して整数で答えなさい。 |
解説 |
S波がA地点に着いたのは13時55分31秒
S波がB地点に着いたのは13時56分07秒
よって S波がA地点からB地点までに 56分07秒 - 55分31秒 = 36秒間かかる。
A地点からB地点までの距離は 240 - 96 = 144m
したがってこの地震のS波の伝わる速さは
144÷36 = 4 |
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答 秒速4m |
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(4) 震源からC地点までの距離は何kmですか。小数点以下第1位を四捨五入して整数で答えなさい。 |
解説 |
この地震のS波の伝わる速さは秒速4m
S波はB地点からC地点まで 56分37秒 - 56分07秒 = 30秒間で着いている。
よって BC間の距離は 4×30 = 120m
震源から B地点までの距離が240mなので、震源からC地点までの距離は 240 + 120 = 360m |
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答 360m |