2019年度聖光学院中学帰国生算数入試問題は例年通り大問5題構成で、出題内容は1.四則計算1問,場合の数1問,立体図形の切断, 2.流水算,3.平面図形,4.場合の数,5.整数の性質でした。
今回は1.(2) 確率を解説します。樹形図をうまく使いましょう。
聖光学院中学校2019年度帰国生算数入試問題1.(2)場合の数 問題 |
(2) 100から999までの3桁の整数900個の中で、百の位,十の位,一の位のうちちょうど2つだけが同じであるものは全部で何個ありますか。
聖光学院中学校2019年度帰国生算数入試問題1.(2)場合の数 解説解答 |
(2)
① 3桁のそれぞれの位の数が3つともに同じであるもの
111,222,333,・・・・・・・,999 9通り
② 3桁のそれぞれの位が3つとも異なるもの
百の位が1のとき 十の位は0,2,3,4,5,6,7,8,9 の9通り
その1通りずつに対して一の位は8通りあるから
9×8 = 72通り・・・(ⅰ)
百の位が2,3,・・・・,9のときもそれぞれ72通りある ので、
9×72= 648通り・・・(ⅱ)
①,②(ⅰ),(ⅱ)より 900 - (9 + 648) = 243個・・・答え
聖光学院中学校2019年度帰国生算数入試問題1.(2)場合の数 別解1 |
(2) ① 3桁のそれぞれの位の数が3つともに同じであるもの
111,222,333,・・・・・・・,999 9通り
② 3桁のそれぞれの位が3つとも異なるもの
積の公式より 9×9×8 = 648 648通り
①,② より 900 - ( 9 + 648) = 243個・・・答
聖光学院中学校2019年度帰国生算数入試問題1.(2)場合の数 別解2 |
2個使う数字が0のとき
100,200,……,900の9通り•••(ⅰ)
・2個使う数字が1〜9のとき
たとえば1を2個使うとき
残りの1つの数字が0のとき
101と110の2通り•••(ⅱ)
残りの1つの数字が2〜9のとき
たとえば2のとき
112と121と211の3通り
2だけでなく2〜9の8通りあるので
3×8=24通り•••(ⅲ)
以上(ⅱ)と(ⅲ)より2つ使う数字が1のときに3+24=27通り
1だけでなく1〜9の9通りあるから、27×9=243通り•••(ⅳ)
(ⅰ),(ⅳ)より 9 + 234 = 243通り •••(答え)